■企業タイプ診断

多様な人材を雇用して戦力化するためには、ご自分の企業がどういうタイプなのかを知ることで、職場でのトラブル発生の確率を低くすることができます。

調査でわかったこと

今回の調査でわかったことは、

① 企業には文化(企業の成長とともに形成されてきた価値観で、簡単に譲れないもの)があり、
② 本人にも同じように本人が培ってきた文化(価値観)があって、
③ その文化同士のマッチングが、長期就労の成否に大きく関わっている

ということでした。

<企業と本人の文化マッチングレベルによる就労のしやすさ>

この企業と本人の文化の相性が「良い」〜「完全に一致」しているとき、長期就労へと結びつきやすくなります。

一方「全く一致しない」〜「悪くない」レベルでは、職場においてさまざまな不具合やクライシス(就労継続の危機になるようなできごと)が起こりやすくなり、結果的に短期離職が増えてしまいます。

今回の調査では、企業文化を4つに分類しています。ご自分の企業がどのタイプにあてはまるかチェックしてみましょう。

自社の企業タイプを診断してみましょう

以下の4グループのうち、一番チェックの多かったセクションが企業の持つ文化となります。同数のセクションが複数あった場合は、その中でどれが「より譲れないことか?」で判断してみてください。

※なお、この診断は各企業の持つ価値観を判定するものであって、企業の評価や優劣を判断するものではありません。あらかじめご了承ください。

1 このセクションが一番多いと「チームワーク」文化です
2 このセクションが一番多いと「意欲・自主性」文化です
3 このセクションが一番多いと「成果」文化です
4 このセクションが一番多いと「組織・ルール」文化です

企業文化の4タイプ

1.チームワーク
チーム力や協働性に対する関心が強い

職員同士のコミュニケーションを重んじる文化です。仕事中は業務に関係ない会話も多いですが、その分お互いの気持ちや生活を気遣い、常に協力しながら業務を遂行します。緊急事態には、部署や職種の垣根を越えて協力することも。

■ 本人がチームワーク文化に合わないケースでは・・・

  • ・本人の望まない私的な話題でみんなが盛り上がり、疎外感を感じて出社拒否になってしまった
  • ・採用された時の職種にこだわるあまり融通がきかず、他のスタッフとの関係が悪化してしまった

2.意欲・自主性
仕事の姿勢に対する関心が強い

業務に対して取り組む姿勢、熱意を重んじる文化です。多少時間をかけてでも成果を出すために働くスタッフが多く、各自が自主性をもって業務を遂行することを求めます。

■ 本人が意欲・自主性文化に合わないケースでは・・・

  • ・明確な指示書がない状態で途方に暮れてしまい、動けなくなってしまった
  • ・周囲についていこうと過剰にがんばり過ぎ、誰にも言えないまま燃え尽きてしまった

3.成果
成果・品質に対する関心が強い

業務の結果としての成果と、その質を重んじる文化です。達成目標が明確に設定されていて、個々の設定目標への評価をしながら戦力化することに力を入れていることが多いです。

■ 本人が成果文化に合わないケースでは・・・

  • ・企業も本人も「何が分かっていないか」がつかめず、現場が混乱してしまった
  • ・明確な評価基準に基づいていても、自己否定されたと受け止めてしまい、自信をつかむきっかけを持てなかった

4.組織・ルール
組織の体制や帰属に対する関心が強い

組織の秩序や組織体系が機能することを重んじる文化です。役職や肩書、それにともなった役割を重視します。一見そうではなくともその企業独自のルールを重んじることや、上司の決定が何より重要視されることなどが特徴です。

■ 本人が組織・ルール文化に合わないケースでは・・・

  • ・普段職場に来ない役員に対して、馴れ馴れしく話しかけてしまい、役員の機嫌を損ねた
  • ・自分のルールに固執するあまり、他のスタッフに向かって業務中に職場批判を始めてしまった

長期就労を成功させる最初のポイント

企業と本人、それぞれの大切にしている価値観が、互いに否定し合わないこと。これが多様な人材が長く働けるための最初の、そして大切なポイントです。

会社の文化と、採用する人の持つ文化が・・・

  • 全く合わない場合(真逆)
    ▶ お互いに苦しむことが多くなりますので、採用自体を考え直すことをおすすめします。
  • 合わない部分が多い場合(マッチングレベルが低い)場合
    ▶ さまざまな工夫が必要になります。工夫にあたっては、信頼できる支援機関と連携をしましょう。

さらに詳しく知りたい方は、以下から平成28年度社会福祉推進事業「生活困窮者の長期就労を実現した企業へのヒアリング調査に基づく、効果的な就労支援の方法に関する研究」のPDFをダウンロードしてください。