●エピソード3
品質、大丈夫!
多様な人材も、大丈夫!!
木材加工業で勤務をしている
ミツオさん(30代男性)のケース

ミツオさん
新しいことの変化適応に困難があるタイプ
突発的な変更や、見通しが読めない状態になるのが苦手で過大なストレスとなってしまう。

先々の目安があると、安心して仕事に取り組めることができました

■「新しいこと」は「特別なこと」と感じてしまう
ミツオさんは、以前の職場で「せっかく慣れたころ」にいきなり新しい仕事をさせられるのが、とても苦痛だったそうです。
どんな仕事でも、それを覚えるためには、たくさんのことに出会う必要があります。時には壁もあります。そのことはミツオさんもよくわかっているんです。
ただ、予告なしに新しいことをさせられることや、「コレもできるならアレもできるでしょ?」と違うことをいきなり担当させられると、ミツオさんの中では「特別なことが起きた」と思ってしまい、とても混乱してしまうんですね。

■見通しを立てることで「新しいこと」へチャレンジできる
この会社では、別にミツオさんのために、マンガのような取り組みをしていたわけではありません。
製品のクオリティを高く保つための工夫として、作業補助から加工、検品まで各業務にあたるための“バッジ=資格”の制度を以前から作っており、就労を支援した担当者が「そういう会社ならミツオさんも安心して働けるのでは?」と、考えて紹介したそうです。就労を支援する先の会社が、どういう企業文化でどんな働き方のシステムを持っているかを把握していた、支援員さんも素晴らしいです。

この先、半年、一年と働くなかでどういう自分になっていくのか、見通しが立つことでミツオさんは、今日もこの会社で働き続けられています。

■ルールがしっかりしている会社だからこそ・・・
働きづらさを抱えている人に仕事をしてもらうというと、その人に合わせたユルさが大事だと考える人も多いかもしれません。実は、そうとも限りません。
職位がしっかりしており、そのための試験など、挑戦すべき目標がはっきりしている方が、うまく行くことも多いんです。
このページを見ている企業の方が「うちはカチっとした社風だからな・・・」と思っていたら、逆にチャンスかもしれません。
真面目にキチッと働いてくれている人材が、最初は働きづらさを抱えたミツオさんのような人だった、なんてエピソードは本当にたくさんあったんですよ!