●エピソード7
見ざる聞かざる仕事がはかどる!

プラスチック加工の会社で働いている
ナナオさん(30代男性)のケース

ナナオさん

五感の過敏さに困難を抱えてしまうタイプ

視覚聴覚が過敏で気になると仕事にならない。賑やかなのが苦手なので忘年会も欠席。

解説気になってしょうがないには、物理的な対処が効きます

■パーテーションや耳栓で作業に集中できる環境づくり

電話の声や台車のガタゴト。溜まっちゃった仕事の山。他の人にとってはそんなに気にならないかもしれないけど、ナナオさんにとっては気になってしょうがない。音がしたり、目の前の光景に変化があるとイチイチ意識を取られてしまいます。聴覚や視覚が鋭くて、仕事を行うために必要な集中力が全く出ませんでした。

この上司さんのようにパーテーションで余計なモノや溜まった仕事を見えなくする、耳栓を使うなどの対処で、ナナオさんは落ち着いて仕事ができるようになりました。ホントは、一コマ目の賑やかさは何一つ変わっていないんですけどね!

■五感の過敏さは本人にしかわからない

このタイプの人は五感、つまり視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚に過敏さを持っています。他の人にとってもはそうでなくても本人にとっては、とても苦しいものです。

なかでも、視覚・聴覚・触覚は、多くの仕事で重要なものなので、これらに過敏さがあると、どうしても仕事に支障が生じてしまいます。

人によっては、温度変化にも敏感で、季節の変わり目には必ず体調を壊すなんてことも。

■このような対応が有効です

周囲の配慮を求めることも、対策としてはとても大事ですが、そのせいで職場全体が仕事にならないようでは元も子もありません。

POINT 何が苦しいのかを聞いてみて!

そこで、五感への刺激を少なくするようなパーテーションや耳栓を使います。視線が気になる人へはマスク着用の許可、制服の触覚が気になる方へは、着衣への配慮なども有効です。

賑やかな話し声が苦手なので、飲み会や食事会への不参加をよしとするケースもありました。

■もっと多様な人が働ける環境づくりのきっかけに

ナナオさんのような方の声に耳を傾けると、職場の配置や、物の整理といった環境の改善点が見えてきます。実は台車がガタゴトいう段差やオフィスの配置は、みんな苦になっていたかもしれませんよね!