週5日、スーパーの青果部門で働く彼。住所を知らせずに親元を出てきて、慌てて探した中で縁のあった職場です。
仕事は慣れてきた、でも家では疲れがとれずにやりたいことができない。「残業が断れないんですよね・・・。やりますやります、って言っちゃう」
仕事以外の場面でも断ることが苦手で、頼まれごとをこなすことにエネルギーが取られてしまうのだそうです。
笑顔で、頼まれたことや誘いを断らず「やります、やります!」という若者は、職場でも重宝されることが多いはず。そして断れないままに疲れ、笑顔を作れなくなると同時に仕事を辞めてしまう。ギリギリまで他人に弱みをみせずにパタンと倒れてしまう。そんな若者たちがいます。
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彼らの生い立ちに共通するのは、大人からの“条件付き”のケアや、周囲に暴力や暴言があった経験です。自分の気持ちを言ってもよいと思えない環境にいて、Noと言うのは許されなくて。どこに地雷があるかわからないから、自由な振る舞いもできない。そんな時期が続くと、人は表情がなくなったり、もしくは求められた笑顔をつくるのがうまくなって、人からの頼みを断れなくなります。
冒頭の彼も、精神疾患のある母とお金遣いの荒い父の間で、絶妙な立ち回りを求められ続けました。精神的にも金銭的にも親との同居が難しくなり、親から離れる必要に迫られたのでした。
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彼の幼少期を明るい色で塗り直すことは、わたしたちにはできません。でも、名古屋で一人暮らしをしている今を、少し呼吸しやすくしていくことは、お手伝いできます。スーパーでの残業の断り方を一緒に考え、その場でちょっとやってみました。
私「このパイン、切っておいてもらえる?」
彼「あー、(シフトが終わる)16時までに終わらないかもです。途中まででいいですか?」
大人期を生き抜くためのツールを一緒に考え、身につける。子ども、若者たちがこれ以上逆境にさらされないことを願いつつ、そんな応援を続けていきます。