●エピソード2
時間管理で効率も健康も
大幅アップ!
事務補助をしている
二コさん(40代女性)のケース

ニコさん
時間の扱いや理解に困難があるタイプ
効率よく作業を進めることが苦手で、後先考えずに目先の業務に集中してしまう。スケジュール管理も苦手。

安定して仕事に取り組んでもらうため、タイマーが大活躍しました

■過集中タイプの人に「ほどほど」はかなり難しい
集中しすぎてしまう、逆になかなか仕事に集中できない、どちらも職場では苦労をしてしまうタイプです。
ニコさんは、その両方を繰り返してしまうタイプでした。仕事に没頭すると時間を忘れてしまい、気がつくと疲れきって何もできなくなっていました。1日を通し、安定しては仕事に取り組めなかったんです。彼女にとって、ほどほどでも安定して働くことが長期就労への課題でした。

■スケジュールも立てられない
職種にもよりますが、従業員が安定して仕事ができないと、職場全体の業務スケジュールが把握できなくなってしまいます。ニコさんの会社は、そういう所でした。
上司さんは、ニコさんがどうしたらコンスタントに仕事を続けることができるのか、悩んでいました。
「◯◯の仕事、いつまでに終わりそう?」
と訊ねても、ニコさんには答えることができません。
「わかりませんが、がんばります!!」
と返すことしかできないからです。これでは上司さんも困ってしまいます。
■タイマーを使って、時間管理をしてみました
上司さんは、ニコさんを紹介してくれた就労の支援員さんに、思い切って相談してみました。
「ためしに、タイマーで時間を区切ってみたらどうですか?」
導入してみたところ、最初は半信半疑のニコさんでしたが、徐々に慣れてきました。
■時間が読めると気持ちも楽になりました

ニコさんは、本来とても真面目で几帳面、仕事の能力も高い方です。しかし、過度の集中と、その反動による疲労から、なかなか本来の能力が職場で発揮されませんでした。それを挽回しようと、さらに過集中をしてしまい、結果的に燃え尽きて離職、ということを繰り返していました。
この悪循環を、小さなタイマーが断ち切ってくれました。今では1日に自分が処理できる仕事量の見通しもついて、以前のような追い込まれた気分は「無くなってはいないけれど軽くなった」と話してくれました。
上司さんも、仕事の進捗が把握できるようになって、とっても助かっているとのことです。
この企業は、ほんのちょっとした仕掛けで、とても貴重な人材を得たと言えますね。